それはある日の昼下がり。 場所はどこかの屋上。 それはまるで、トライアングル。 「あーあ。俺もボンゴレリング欲しかったなー」 「ディーノ兄も?」 「モチロン〜ってフゥ太もか?」 「うん。だってアレがあれば、ずっとツナ兄のそばにいれるでしょ?ね、バジル 兄」 「そうですね…でも」 「?」 「ボンゴレリングを持っているということは、彼らは沢田殿の守護者であって、 皆対等に扱われます」 「そーだな…誰かひとりが抜け駆けは難しいだろうな」 「はい。それに、そばにいて且つそのようなものに囚われないでいられるのは、 守護者ではなくリボーン殿のような立場ではないかと」 「なるほど〜バジル兄すっごくよく考えてるね!」 「いやあ…それほどでも」 「じゃあぼくアルコバレーノになりたい〜」 「……え」 「そりゃいいや、頑張れフゥ太〜」 「ディーノ殿…」 「まあ、何はともあれ……俺はツナが大好きだー!」 「うわあディーノ兄青春ーっ!ぼくもっ!ぼくはツナ兄が好きーっ!お嫁さんに したいーっ!」 「おお!大胆だなお前!」 「…拙者は」 「お、いくかバジル!」 「ガンバっ、バジル兄ー!」 「拙者はっ…拙者にとっては沢田殿がすべてです!」 「…おー」 「やるねバジル兄…」 「す、すみません」 「いいっていいって」 「でも…これだけは譲れません」 「ああ、わかってるさ」 「負けないよ!二人とも!」 「はい!拙者の全力でもって、お相手します!」 「よし、じゃあ気合い入れたところで、ツナんとこ行くか!」 「はい!」 「うん!」 指輪などなくとも。 長年の付き合いでなくとも。 彼の人生を変えたわけでなくとも。 大丈夫。 ちゃあんと、わかってる。 〈僕〉たちは。 ツナを愛することができるのだ。 終 この三人はほのぼのしてそうで好きです。でもしたたかにツナを狙っていてほしくもある(笑)