裏切りを許せるか
「そんなもん許されるはずがねえよなあ。なあ、ツナ」
そいつは。いつも通りの子どもらしくもない顔でそう嗤って、手の中で拳銃を遊ばせた。
でも、もうあれから十年だし、彼も見た目はだいぶ成長はしている。いつまでも子どもだなんて、そんなこと思ってしまう俺が間違いなのかとも思う。
けれどこいつは昔から子どもらしいことなんて言わなかったし、そんな態度取ったことない。
結局いつも俺は、見たまま、感じたままに行動するしかないのかなと思って、ちょっぴり情けなくなるわけで。
長くなった髪を指先でいじりながら、視線を落とす。
「許されるといいな、って思うよ」
「ほう。精神的にか?肉体的にか?」
「精神的には、ムリだろ」
「……」
「そんな半端な覚悟の奴がいるなら、とっとと追い出してよ、リボーン」
ケガしないうちにさ。
苦笑混じりに吐き出すと、リボーンは俺のデスクまで歩み寄って、書類を広げたその上に、腰かけた。
「何するんだよ」
「よくもこう、あのダメツナが育ったと思ってな。感慨深くなったわけだ」
「…ぷっ」
「何かおかしいか?」
「や、別にー」
結局お前もそうなんだよな、と思って、俺は家庭教師に午後のコーヒーのお誘いをしてみた。
08/03/07