――今日も、沢山泣きましたね。 〈水源〉 貴方は泣くのを躊躇わない。 守護者が傷ついては泣き、 仲間が傷ついては泣き、 知り合いが傷ついては泣き。 とめどなく溢れ出る涙は、絶えることがない。 貴方の身体の水分を、すべて奪ってゆくように。 いつか貴方は枯渇して、からっぽになってしまう――。 だから、拙者は貴方に水をそそぎこむ。 他人のために泣くばかりの貴方のために、 拙者が貴方のために、泣きましょう。 ああだから、こちらを振り向かないで。 前だけ見て、別の誰かのために、泣いてください。 貴方がずっと泣いていられるように。 拙者は、貴方の水源となる。 終 でもきっとツナはバジルくんのためにも泣いてくれるのでしょう。