A君とK君の自重




 俺と三橋の出会いは、忘れもしない三ヶ月二日二十時間一六分九秒前だ。…何だよ、こんなの覚えてて当たり前だろうが!何てったって俺と三橋が初めて互いに愛を確かめ合った記念日だぜ、サラダも真っ青だ。俺を真っ直ぐ見つめる三橋の瞳、お前にも見せて…やりたくはねえけど、ま、否が応でも見る機会はこれから増えるから安心しろ。
 あの時は俺も若かったな…フッ。自分の中に芽生えた恋心にまるで気付かなかった。これまで野球一筋だったから仕方ないかもしれないが、三橋には悪いことしたよな…え?三橋は俺に恋してたんだよその時点で。その結果が「俺も阿部君が好きだ!」(エコーがかかる)だ。あの内気でビビりな三橋が大声で言ったんだぜ!?全く俺もとんだ罪作りだったな。
 それからはもう見ての通りラブラブバッテリーだ。…質問は?無い?固まってるから何事かと思ったぞ。じゃあ次。
 三橋のどこが可愛いか――まあそれこそ愚問、語るには三日間欲しいところだ。どこが好きかって…全身?(以下三橋のプライバシー保護の観点から省略)



 俺と廉の出会いは…ふ、そんなの語ることに意味はない。いつだって俺と廉は一緒だったし、前世的なアレコレがこれから公式設定になるかもしれないしな!ともかく小さい頃からいつでも一緒、恋が芽生えるのはもはや自明の理お約束だった…!
 小さい頃の廉の口癖と言ったら「修ちゃん大好き」だったし、それへの俺の答えはいつだって「毎日みそ汁作ってやるからな」だった。将来的な意味で。
 もちろん三星からいなくなったときは発狂もしたし、少しばかり八つ当たったりしたさ、キン○マケースとかにな。でも遠距離だからこそ燃える愛!廉からのメール見てみろよ…いかに俺との日々が恋しいかに満ち溢れてるぜ!…え、見たことない?当たり前だろ、お前に見せるメールなんて無えよ!
 …廉が西浦で元気そうで、むしろ嬉しいんだ。あいつらには感謝してるしな。
 いつか西浦の奴らの前で結婚式が楽しみだよ。うん。







「…」
「…」
「…三橋的には、これで幸せなんかなぁ?」
「だと…思いたい…」
「織田、く、花井く、ん…!」
「おー三橋ー。あんなあ、三橋は阿部と叶、どっちが好きなんや?」
「ストレートすぎるー!?」
「え…?す、き?」
「うん(なんや三橋の口から好きって単語が出るとどきっとするなあ)」
「おお(うう、そんな目でこっち見るなよ…!)」


「おれ、野球、好きだっ…!あ、あと、食べ物、もっ」
「「ですよね。」」












相互記念に<こんぺいとう>の深雪葵様に捧げさせて頂きます!リクは「アベミハカノでギャグ」でした。

まずは大変遅くなりまして申し訳ありません…!
それからギャグということでしたので二人に語らせてみたらただの変態に…げふんげふんっ。
この二人の暴走を止めようとしてくれるのは花井と織田なので、ついいっしょに出してしまいました^^;
こんなもので宜しければ煮るなり焼くなりお好きにして頂けたらと思います…!

相互ありがとうございました!これからもどうぞ宜しくお願いしますv







08/10/26