ELLA様からお借りしたお題です。(サイトは閉鎖なさったようです)
ときには身長差を利用して(ハナミハ+田島)
「みはしー!」
がばりと三橋に田島が飛びついて、顔に顔を近づける。くちとくちがひっつく前に、後ろから三橋の顔を上向けて阻止。
「う、お?」
「あー何すんだよ花井ーっ!」
「うるさいいい加減にしろお前は!」
見上げてくる三橋が、くちをぱくぱくさせて、その目に俺の顔が映って。
「花井、く…?」
ひっくり返った逆さまの顔は、田島には見えていなくて。
そーゆー遺伝子で、よかったって思う。
(キャプテン、背が高いからー。)
くだらない、と笑っていいいよ(ニシミハ)
三橋が好きで。とてもとても、好きで。
でも俺にできるのは、勉強を教えるくらいで。
それでもいいってくらい、大好きで。
おかしいね。
くだらない、と笑っていいよ。
でもお前はそんな笑い方知らないんだよね。
実は俺も、知らないけれど。
知りたくないよね。
だから今日もぼんやり笑んで。
三橋をとても好きでいよう。
(先生、たまには二人っきりの勉強にもチャレンジしないと!)
それは奇跡の四日間(阿部+泉+栄口+水谷)
1日目に褒めちぎり。
2日目に告白し。
3日目に夫婦となって。
4日目にのろけあう。
「完璧だよな、俺と三橋って」
「死んでこい。または病院行け」
「何言ってんだ泉。これがおお振りダイジェストだ」
「5日目にライバルが現れて、6日目にフラれるんだね。確かにおお振りダイジェスト」
「栄口、おま…」
「てか…実際のところ、三橋は阿部の気持ちに気づいてないんじゃ…?」
「クーソーレーフート―!!」
(妄想はfreedom。
でもタカヤのは規制しよう。)
微炭酸キス(ハルミハ)
その日のキスの、第一声は。
「炭、酸」
「へっ」
「飲んだ?」
「あ…いえ…?」
「だよな。のんだにしちゃ、薄い」
「………、あ」
「タカヤか。あいつのがうつったのか」
「ひっ、ひえっ…!」
「キス…したわけ?」
「ちがっ!ア、アメ、炭酸、の!」
「……あー、はいはい」
「榛名さん、ヒドい…」
「うまかったから、もーいっかい」
「う、お!?ふっ…!」
うすい、炭酸、なんて、おいしいはず、ないですっ!
(その前に、キスの味で炭酸がわかるハズないだろ!
嫉妬したんでしょ…(それとも、キスしたかっただけ?))
あなたの暗闇(サカミハ)
「栄口、くん」「何?」
「腹黒…って、何?」「…一見にこにこしててそうは見えないのに、実は性格悪い、って人のコト、だよ」
「……ふ、ふう、ん!」「はは。阿部にでも、俺が腹黒だって吹き込まれたね?」
「!ち、ちがっ…で、でも、その、」「いいよー別に…」
「オ、オレっ、もし、栄口くんが、腹黒なら、ええと、腹黒、でも、すき、だから…!」
「…参ったな」
君のためならどんな暗闇でも、抱え込めそうで。
(にこにこしていていい人そうな人物が腹黒だと、と決めつけてはいけない。彼らは腹黒の素質がある、というだけである。)
ぎりぎり(いろんな三橋好きの人々)
「俺はお前が好きだよ」
「みーはーしー、ゲンミツに愛してるっ!」
「廉、おおきくなったら結婚しような!」
「へー、お前がタカヤのピッチャー?かわいーなあ」
なんか…どれもぎりぎりな台詞だなあ。
水谷、真実だけどあんまりはっきり言うと殺されるよ?
それ笑えないよ、栄口…。泉はどう思うー?
あからさまに阿部が一番ヤバい。
はは、断言されたね!
だって阿部だけ原作の台詞だぞ。
…マジだあ。
(原作が同人誌よりも奇なり。)
うたぐさり(リオミハ・桐青ミハ)
最近部内が妙である。
「ニシ」って単語に皆反応する。「三」の数字が皆大好きみたいで、なんか小動物の話題でやたら盛り上がったりする。ヘンな感じ。
でもオレが聞いてもなーんも教えてくれない。
ひっどい話!
「いーもん…今度三橋になぐさめてもらおーっと」
なぐられた。
(みんなのアイドルに手ぇ出すとはいい度胸じゃねーかあっ!!)
「だっせぇの」と、(ハルミハ)
すぐ泣いて。すく脅えて。
俺の言うこといちいち真に受けて。
情けない顔で、落ち込んで。
なのに、なのに。
「は、るな、さ…」
この俺のこと、好きなんだってさ。
「…だっせぇの」
そんなお前より何倍も、お前のこと好きなんだってさ。
この俺が。
(言われる前に言ってやる。)
色をなくす(準ミハ)
茶色。うすい赤。白。はちみつの、いろ。
お前を造る、色をすべて、夜の闇が覆う。
押し倒された三橋が、こちらを見上げる。
「準さ…?」
「……うん?」
「どうした、んです、か…?」
「ああ…見とれ、てた」
それはウソ。
本当は、色のないお前を、
どうやって色づけようか、考えてた。
(まっ暗闇の部屋じゃ目立たないものも、太陽の下じゃはっきり見えちゃうよ?)
猫背と肩甲骨と天使の翼(ハルミハ)
ぎゃっ。
がりり、と肩甲骨の辺りを噛んだら、そんな色気の無い声が上がった。
「廉、もっとイイ声で喘げよ」
「ふ…痛…」
行くな。
マウンドの上西浦遠いどこかほかのヤツら。
こんな猫背の天使、いるはずないけど。
「翼は全部、噛み千切ってやるから」
逝かないで、くれ。
(俺に背を向けんな邪魔なんだよその翼!)
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