彼は、俺のヒーローだった。 〈ヒーローを〉 初めて会ったときから。ううん、初めて見たときから。 彼は俺の、ヒーローだった。 しばらくして、俺はヒーローと親友になった。 信じられなかった…だって、ヒーローだよ? もう少ししたら、俺はヒーローと仲間になった。 嫌だった。彼に、戦ってほしくなかった。 けれど彼はとても強くて。俺といっしょに、戦ってくれた。 そうしてまた、しばらくして―― 彼は、俺の部下になった。 俺は泣いちゃった。 でも、彼はいつものように笑って、 いいぜ、って言った。 俺は、また一人、友達を失ったのでした。 そうして、俺は、 ヒーローを、ひざまづかせた。 ――ね、山本。 ――何? ――今までありがとう。 ――…。 ――これからも、よろしくね。 ――ん、 今まで――俺のヒーローでいてくれて、ありがとう。 これからも、俺のヒーローを、よろしくね? ヒーロー。 終 突然?山ツナに目覚めて書いたもの。今一番好きなカプかもしれないですv