御幸先輩の恋愛相談室v 〜3〜
…。ちょっと落ち込んでる御幸一也ですこんばんは。
ま、まあ、気を取り直していきますか!
そうだよな、相手は小湊(弟)だし、別に俺がここまで気にする必要とか!なくね!?
そういうわけで今回は誰だろうなー。
あ、そうそう。どうでもいいことじゃないんで一度言っておく。
この相談室は「一見さんお断り」ならぬ「一見さん以外お断り」ですんで。そこんとこよろしく。
だって人数が人数だしな。それにおもしろくないし。俺が。
んじゃ今日の悩める子羊(笑)を呼びますかねー。
こんこん。
「はいどうぞー」
ガチャッ
「やあ御幸、俺だけど……あれ、どうして土下座してるわけ?」
「すみませんでした」
「はあ?」
「いや、この展開からいくとまだ第三話だし(額を地面に擦りつけつつ)、ここは同じ一年の金丸純愛物語かもしくはクリス先輩が来ていい加減にしないと〜とかって説教タイム突入オチ、みたいな感じかと高をくくっておりまして、いやもう何か本当に、ごめんなさい亮介さん」
「何言ってるのかイマイチわからないんだけどね…。まあいい。ここ座るよ」
「あっ、いや、椅子に!椅子にどうぞ…!」
「ああ、どうも。…結構いろんな奴が来てるみたいだねえ?」(にっこり)
「え、ええ、まあ…」(汗じっとり)
「この前はうちの弟が世話になったみたいだしね」
「へえっ…や、はい、まあ…」
「別に降谷や春市はこの際どうでもいいんだけど」
「え…?弟さんの相談のことで何か、ってわけじゃ…(てか降谷が来たことまで御存知で…!?)」
「何言ってんの。ここ恋愛相談室なんだろう?別に弟の恋愛事情に口を出すほどブラコンじゃないんでね」
「あ、あー…そうっすねぇ…」
「…残念そうだね御幸。ライバルが減ってくれた、とでも思ったのかな?」
「ぎくうっ!」
「口で効果音出さんでも」
「いや、いやあの亮介さん、まさかとは思いますが、あいつはやめておいた方がいいんじゃないでしょうか」
「あいつ?あいつって誰?」
「さ…あ、俺の勘違いかもしれませんし、いやいや…」
「…まあ、別にいいさ」
怒らせた!?これは怒らせたのか!?
くっ…こんなことなら倉持に亮介さんが怒った時の対処法をきちんと聞いておくんだった…!この場合あいつが当てになる確率はかなり低いが!
「あのね御幸」
「はいっ!」
「沢村ってさ、随分人気あるみたいだね?」
「は…!」
きた…まさかとは思ったがやっぱりな!
じゃあここに来たってのも…
「バッテリーに胡坐かいてるならそれで良し。けどそれを利用してってんなら――」
にっこり。小湊(弟)のそれなどとは比べ物にならない恐ろしい笑顔!
「どうなってもいい――そういう覚悟、しておくんだね」
怖え―――っ!!?
「い、いやしかし、また何でわざわざ…!」
「ええ?ああ、今ね、沢村に接近気味の奴らへの牽制週間でね」
「交通安全週間みたいに言わないでください!?」
「ははは。ま、枕を高くして寝たいなら、変なことするなよ御幸」
捨て台詞を言う瞬間の小湊亮介氏の瞳は、肉食獣のそれを遥かに凌駕する恐ろしさであったという――。
そして俺はその後しばらく相談室を畳んだという――。(by.御幸一也)
おわる。
ごめん御幸先輩…(笑)
なんかよくわからんが人気があるシリーズをぼっきり折ってみた。←
いや、多分また続きます。一週間もあれば御幸も復活するだろうし!(お前は奴を何だと…)
亮沢は完全に空月の趣味ですが、敢えてを狙ったというのはあります。
08,10,6