御幸先輩の恋愛相談室v
つーわけで何の脈絡もなく始まりました、御幸一也の恋愛相談室!
いつも野球ばっかの野郎どもも、そりゃあ共学だから好きな子の一人や二人。しかし普段汗臭く泥まみれな奴らは結構コンプレックスの塊だったりするわけです。とういうわけで、ここは青道一の色男の呼び声高いこの俺が!?そんな悩める野郎どもに手を貸してやらなくもないというコト。
さーて、誰が来るのかなーっと。
こんこん。
「はーい。どーぞー」
「お邪魔します」
ガチャリ
「あ」
「どうも」
「……」
「……」
「えーと、降谷。部室はここじゃないぞー。向こうだ向こう」
「…わかってます、御幸先輩」
「まあさすがのお前も、それはねーか!なになに、監督からのお呼び出し?俺のファンの子なら放っといても大丈夫だぞ、あれでなかなかしぶといから」
「違います」
「へ?違うの?」
「相談に、来たんです」
「……………ほー」
「なんですかその間」
「いやー、お前に好きな子がいるなんて意外だなーと。野球以外には興味無いって顔してるからさ」
「好きな子…?いませんよ、そんなの」
「へええ?じゃあなんでここに来たんだよ」
「だから相談です」
「そうだ(な)んですかー」
「……」
「……ええと、で、何の相談?」
「沢村のことで…」
「沢村!?なに、あいつに恋愛相談を持ちかけられたので困ったお前は俺に助力を求めに来た!なるほどー、それは事件だな…」
「あの」
「でもな降谷。お前、それはいい判断だとは言えないなあ」
「なんでですか?」
「だって沢村の恋の相手のところに相談を持ちかけるなんて、いくら天然でもなあ〜…」
「……御幸先輩、勝手に相談を偽造しないでください」
「ちげーの?」
「違います。沢村は僕に相談なんてしないし、だいいち御幸先輩のこと好きじゃないと思います」
「ちょ待ておま何その断言!?」
「相談は僕のことです。沢村のことでもあるけど」
「ったく…はっきり言え、はっきりと!」
「じゃあはっきり言いますけど」
「沢村が僕のこと好きなんですけど、どうしたらいいですか?」
「…ハア?」
「いやだから、沢村が」
「いやいやいやいや、どうした降谷、それはないぞ、落ちつけ!」
「落ち着いてますよ」
「落ち着いてねーよ!」
「でも僕の前で可愛い顔するし」
「は」
「同じピッチャーだし」
「それは理由にならんだろーが!だいいち俺の前でだって可愛いわ!いつだって可愛いわあいつは!」
「それは否定できませんね…」
「だろ!」
「でも沢村僕のこと好きですよ」
「どこから沸くんだその自信は」
「だって、あいつ僕に嫌いだって言うから」
「えええ?」
「あいつ素直じゃないから。ですよね?」
「お前…いいかそれは単なる勘違いだ。あいつが天然単細胞なのはよく知ってるだろ?そんな複雑な構造してないって」
「そうですか?」
「そうそう…好きだったらもっとこう…クリス先輩に対するみたいな反応になるだろうな!あ、でもアレは違うぞ。単なる憧れの部類と信じて疑わんよ俺は」
「先輩…」
「ん?」
「相談室って言っておいて…僕の悩み解決する気あります?」
「こっ…!あのなあ、俺はお前の勘違いを正してやろうとしてるだろーが」
「別に勘違いじゃないです。沢村は僕のこと好きですから」
「(むくれられてもな!?)じゃあお前はどうしたいんだよ!沢村に告るつもりか!」
「違います」
「…なんなんだ、一体…」
「だから、相談なんです」
「沢村が僕に告白できるようにお膳立てしてあげてほしいんですけど」
……。
「アホかお前はーっ!?」
おわる。
はいくだらない(笑)。
そして続くんだろうなあ…(汗)。
08,4,8
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